あやね卒団ライブを終えて

 

もう、随分前のことのようになってしまったけど実はついこないだのことだった、あやねの卒団ライブについて、振り返っておこうと思います。

あやね(以下のっさんと記す)が卒団を決めてからあっという間に月日がながれて1/20の卒団ライブを迎えてしまった。沢山の準備をしてきて、満足いく形になったもの、途中までしか出来ずに諦めたもの、色々あったけど、のっさんは最後までのっさんらしく、笑顔で歌い踊り、超満員のプレイハウスを幸せ一杯な空間にして、降壇した。実に立派でありました。

のっさんと出会ってからのことは以前にもここに書いたから繰り返さないけど、本当にみんなに愛された、町田の妹、みんなの娘だったなあと思います。

ここまで過去形で書いたけど、実は今準備しているニューシングルはのっさん参加の最後の録音作品になります。これは卒団前から準備してレッスンしていた楽曲だから最後まで一緒に録ろうということで。レコーディングは皆忙しい日常の中スケジュールを工面して行うので各人バラバラになりますが、のっさんのレコーディングは卒団ライブのちょっと後に行いました。この時話した会話がしみじみとするもので。

どうよ、卒団してみて、何か変わった?

「客観的に外から見れるようになるとさ、みんな凄いねー!キラキラしてるよ!(タメ口w)まるでアイドルみたい!あれじゃあ好きになっちゃうなー」

はははは。実にのっさんらしいコメント。天真爛漫。

のっさんは小学生の頃にお母さんを亡くして、お父さんと二人の兄に囲まれ男だらけの家で育ちました。末っ子の妹なのに時には母のように家の中で気丈に振る舞い、自分でお弁当を作って少年野球チームの練習に行きました。私がのっさんに出会ったのは、そんな野球少年みたいな少女がやっと高校一年になった時でした。脚を大きく開いてグイッと手を握って、前をギッと見て立っていた。完全にこれから守備に入る内野手の出で立ち。そこから先は以前も書いたように蝶が蛹から孵るようにみるみる輝きを増していき、皆が知るのっさんになっていきました。そして蝶は、立派に巣立って行きました。

寂しいなあ。

先日の名古屋遠征の時も、今回は何人で行くんだ?との私の問いにマネ小松が私たち二人込みで7人ですよ、と答える。メンバー5人?あれ?3人も休むんか?あ、高校生はテストで、あ、のっさんいないのか!てな具合で、まだまだのっさんがいない現実に慣れない日々です。

4/13の市民ホールはのっさんも手伝いに来てくれることになっているので、会場で私達と一緒に働くのっさんを見たら手を振ってあげてください。きっとジャンプしながら振り返してくれることでしょう。

ミラクルマーチの衝撃的な解散騒動から始まった まちだガールズ・クワイアでしたが、みんな文句も言わずに前を向いて歯を食いしばって頑張ってきました。言うまでもなくもえかと二人グループを牽引してきたのはのっさんで、皆の精神的支柱でした。そんなのっさんが卒団して社会人に。一つの時代が幕を下ろしました。笑顔と愛に満ちたハッピーエンドでした。ありがとう、のっさん。おめでとう、のっさん。

私たちは、新しいフェイズに入りました。ここから先のまちだガールズ・クワイアの快進撃にご期待ください。

プロデューサー 石田ショーキチ

 

 

 

 

 

 

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